— 3ToheiLog: 西尾維新と、日本の幸福な密室 (via ginzuna) (via aya18) (via hyasuura) (via katoyuu)で、気になってくるのは、この「閉じ込められたい願望」と「ギャルゲーシステム」の関係だ。
Key系以降のギャルゲーの物語ジャンルのひとつに、『自由な選択が取れない状態になるまで封じ込めこめられる』、というシチュエーションものがある。アージュ制作の「君が望む永遠」などは、この最たるものだ。どの娘に「告白」しても別のところに悲劇が起きる。その結果、身動き取れずにうじうじ悩んで現状維持を続け、事態をこじらせてしまう。
このバリエーションに、「サクラ大戦」から「学園黙示録H.O.T.D」に至るまでの、主人公が「戦闘美少女チーム」を「中間管理職」として率いる物語がある。「男が女を守るために戦う」のではなくて「超絶戦闘能力を持った女性たちをカードゲームのように駆使する」というタイプの物語だ。
この種類の物語では、たいていの場合「恋愛」が話に絡むが、主人公は現状を壊さないために、ずるずると決断を引き延ばし続ける。そして、そのうち主人公は、《身動きの出来ない》モテモテ状態に封印される。初期の西尾維新のシリーズでも、同じことがいえる。
平凡な(と自分では主張する)主人公はたくさんの萌え属性キャラクタ(その大半は女性たち)によって、身動き取れない状態になるまで埋め尽くされる。その「身動き取れない」を端的に書いたのが、「きみとぼく」シリーズの第一作目「君と僕の壊れた世界」だろう。ネタバレになるので詳しくは言わないが、この世界では主人公に複数の好きな女性(幼馴染/妹/尊敬)がいて、どこにアプローチしても世界が破綻する。
こういう
「世界を破綻させないために決断しない」
という言い訳は、オタクを閉じこめる最強の密室だ。新しい行動を起こさないための理由を提供し続ける。
2010-07-31
(via gkojay) (via sjmp) (via petapeta) (via yaruo)